普通二輪・大型二輪と軽二輪・小型二輪の違い【岩手県】

中古で購入した400ccのオートバイの名義変更を調べていると、「小型二輪」という言葉を目にすることがあります。免許は普通二輪免許なのに、なぜ「小型」なのかと戸惑う場面です。
「普通二輪」「大型二輪」は運転免許の区分で、「軽二輪」「小型二輪」は車両の区分です。免許は道路交通法、車両は道路運送車両法で区分されており、名称も排気量の境目も異なります。
手続きの窓口や車検の有無は、車両の区分で決まります。ガソリンエンジンの二輪では、車両の区分は総排気量と車体の大きさの基準で決まります。
この記事では、岩手県で自動車・バイクの登録手続きを専門とする行政書士が、免許の区分と車両の区分の対応を、排気量ごとの表で解説します。
この記事のポイント
- 「普通二輪」「大型二輪」は、道路交通法(運転免許)の区分です。
- 「軽二輪」「小型二輪」は、道路運送車両法(登録・検査・届出)の区分です。
- 名義変更や住所変更の手続きを決めるのは、車両の区分(軽二輪か小型二輪か)です。
排気量ごとの対応表(免許の区分と車両の区分)

対応表は、ガソリンエンジンで側車のない二輪の場合です。車体の大きさの基準(長さ2.50m以下・幅1.30m以下・高さ2.00m以下)を満たすものを前提にしています。
| 総排気量 | 免許の区分(道路交通法) | 車両の区分(道路運送車両法) | 車検 | 手続きの窓口 |
|---|---|---|---|---|
| 50cc以下 | 原付免許 | 第一種原動機付自転車 | なし | 市区町村役場 |
| 50cc超〜125cc以下 | 普通二輪免許(小型限定を含む) | 第二種原動機付自転車 | なし | 市区町村役場 |
| 125cc超〜250cc以下 | 普通二輪免許 | 軽二輪(二輪の軽自動車) | なし(軽自動車届出済証) | 運輸支局 |
| 250cc超〜400cc以下 | 普通二輪免許 | 小型二輪(二輪の小型自動車) | あり(自動車検査証) | 運輸支局 |
| 400cc超 | 大型二輪免許 | 小型二輪(二輪の小型自動車) | あり(自動車検査証) | 運輸支局 |
- 50cc超〜125cc以下でも、構造上出すことができる最高出力が4.0kW以下の二輪は「新基準原付」です。免許は原付免許、車両の区分は第一種原動機付自転車になります。新基準原付の制度についてはこちら>>
- 電動の二輪は、排気量ではなく定格出力や車体の大きさで区分されるため、この記事では扱いません。
- 岩手県の運輸支局は、岩手運輸支局(紫波郡矢巾町)です。
免許の区分は「乗る人」に対応する(道路交通法)
道路交通法の二輪の区分は、大型自動二輪車と普通自動二輪車の2つです。区分は運転に必要な免許の種類に対応し、境目は総排気量400ccです(道路交通法第3条、道路交通法施行規則第2条)。
400ccを超える二輪の自動車は大型自動二輪車で、大型二輪免許が必要です。400cc以下の二輪の自動車(原動機付自転車を除く)は普通自動二輪車で、普通二輪免許が必要です。大型二輪免許があれば、普通自動二輪車も運転できます(道路交通法第85条)。
普通二輪免許には「小型限定」があります。運転できる普通自動二輪車を、総排気量125cc以下(定格出力1.00kW以下)のものに限る免許です(道路交通法施行規則第24条)。50cc以下の二輪は原動機付自転車として、原付免許の対象です。
車両の区分は「手続きと車検」に対応する(道路運送車両法)
道路運送車両法の二輪の区分は、登録・検査・届出の扱いに対応しています。ガソリンエンジンの二輪では、境目は総排気量125ccと250ccです(道路運送車両法施行規則第1条・別表第一)。
- 125cc以下(側車付きを除く)は原動機付自転車です。ナンバー(標識)の交付は市区町村役場で行います。
- 125cc超〜250cc以下で車体の大きさの基準を満たすものは「二輪の軽自動車」、いわゆる軽二輪です。車検はなく、運輸支局に使用の届出をして車両番号の指定を受けます。交付される書類は軽自動車届出済証です。
- 250ccを超える二輪の自動車は「二輪の小型自動車」、いわゆる小型二輪です。車検があり、自動車検査証(車検証)が交付されます。
自分のオートバイの区分を確認する方法
二輪のうち、自動車検査証(車検証)が交付されるのは小型二輪だけです。軽二輪は検査の対象外で、原付は自動車ではないためです(道路運送車両法第58条、道路運送車両法施行規則第35条の2)。
- 自動車検査証(車検証)があれば、小型二輪です。
- 軽自動車届出済証があれば、軽二輪です。
- どちらもなく、市区町村役場で交付を受けたナンバーであれば、原付です。
書類が手元にない場合は、総排気量を上の対応表に当てて確認します。
普通自動二輪車(400cc以下。一般原動機付自転車を除く)は、免許では1つの区分です。車両の区分では、第二種原動機付自転車、軽二輪、小型二輪の3つに分かれます。免許の種類だけでは、車両の区分は決まりません。
区分が分かったら、手続きのページへ
よくあるご質問
普通二輪免許で乗っている400ccですが、手続きは小型二輪のページで合っていますか。
400ccの二輪の自動車は、車両の区分では小型二輪のため、小型二輪のページが該当します。免許の種類に関係なく、250ccを超える二輪の自動車は小型二輪です。二輪のうち自動車検査証(車検証)が交付されるのは、小型二輪だけです。
大型二輪免許が必要なオートバイは、車両の区分では何になりますか。
車両の区分では小型二輪になります。総排気量400ccを超える二輪の自動車は、250cc超の「二輪の小型自動車」に含まれるためです。名義変更や住所変更は、小型二輪のページをご覧ください。
軽二輪と小型二輪では、車検や維持費はどう違いますか。
軽二輪と小型二輪のうち、車検があるのは小型二輪だけです。維持費を含めた比較は、別の記事で整理しています。
まとめ

- 「普通二輪」「大型二輪」は運転免許の区分、「軽二輪」「小型二輪」は車両の区分です。
- 手続きの窓口と車検の有無は、車両の区分で決まります。ガソリンエンジンの二輪では、境目は125ccと250ccです。
- 二輪のうち、自動車検査証があれば小型二輪、軽自動車届出済証があれば軽二輪です。
金子行政書士事務所では、岩手県内の軽二輪・小型二輪の名義変更、住所変更、廃車などの手続き代行を承っております。



